大韓民国慶尚北道安東の近くにある両班（ヤンバン=朝鮮時代の高級官吏支配階層）の村。
　洛東江と言う河が大きく蛇行して出来た平地（太極形になぞらえムルドリドンと呼ばれ、蓮花浮水形と言われる吉地だそうです） に古建築・古文書など数々の有形文化財を有し、また仮面舞や詩を楽しむ船遊火達磨遊びなど無形文化財が伝承されている。
　村へは入場料が必要で、入口にビジターセンターと英国エリザベス女王来訪記念館がある。
　各住宅は、動態保存されているが、いくつかは売店や飲食店であったり、逆に閉鎖され見学できないものもあった。 良洞里に比べ、訪れる観光客が多いのか、やや整備されすぎる感があったが、小径を散策する裡に往時の風情が偲ばれた。
　洛東江の対岸に芙蓉崖と呼ばれる崖があり村が一望できる。
　近傍に屏山書院があり、洛東江の瀬に平行に配置された７間の開放的な楼閣が絶景。河回里 を訪ねる際には、ぜひ旅程に組み込むよう、お勧めします。

参考文献：
韓国の建築・伝統建築編
金 奉烈著/学芸出版社

2002年 秋

番外：韓国食事情

屏山書院 楼閣